Pure Storageが買収したPortworxですが、市場の評価が非常に高い製品で、これは非常に興味深いソリューションポートフォリオを手に入れたなー、と思っています。



一方、Red Hat OpenShift Container Platformに統合されている永続ストレージが、OCSとなります。特徴は以下の通り。
- 最適化されたSDS永続ストレージ
- OpenShiftが実行される環境 (オンプレミスまたはパブリッククラウド) で実行可能
- Ceph Storage上に実装
- OpenShift管理者コンソールに不可欠な、動的で、ステートフルで、可用性の高いコンテナネイティブ・ストレージのプロビジョニングとプロビジョニング解除をオンデマンド実行可能
Cephがコアとなるストレージ環境ですね。

RedHat OpenShiftは、実質、市場でデファクトとなっていると思います。その永続ストレージの標準として、おそらくはこのOCSが候補となるでしょう。
そこで、PortworxとOCSの比較をしてみました。
機能 | OpenShift Container Storage | Portworx |
拡張性 | △ 30ノード、360TB実効容量が上限 | ○ 1,000+ノード、15,000 PVCが商用稼働中 |
ボリューム拡張 | △(Tech Preview) | ○ 動的拡張、または利用率に基づくオートスケール |
リソースオーバーヘッド | △ 6% – 9% | ○ 3%未満 |
コンテナ毎機能 | △ 暗号化、スナップショット不可 | ○ スナップショット、バックアップ・スケジューリング機能、ローカル・レプリケーション、暗号化可 |
オフクラスター・バックアップ | ✗ | ○ Cloud-Snap, PX-Backup |
セキュリティ(アクセス権限) | ✗ RBAC未サポート | ○ トークンベース認証、及び、OIDC経由のLDAPと統合 |
容量管理 | ✗ 利用可能なストレージ容量が完全に枯渇した場合のリカバリーは困難 | ○ AutoPilotにより、すべてのボリュームで完全に自動化された容量管理を実現 容量が枯渇した場合、サービスを中断することなくディスクをプールに追加することが可能 |
エフェメラルボリューム | ✗ “Ephemeral”はドライバ openshift-storage.rbd.csi.ceph.comを未サポート”Persistent”のみサポート | ○ Openshift / Kubernetesでエフェメラルボリュームを使用可能 |
機能 | OpenShift Container Storage | Portworx |
DR | △ RDBミラーリングでは、フェイルオーバーを設定するために、PVC毎に8~9ステップのステップが必要 | ○ PX-DR MetroでRPOゼロのフェイルオーバーが可能 |
バックアップ | △ バックアップ製品として別途、Veleroを利用 | ○ PX-Backupは、アプリケーションのためのK8に統合されたシームレスなバックアップソリューションを提供 |
アプリケーション・アウェアネス・スナップショット | ✗ 未サポート | ○ スナップショットやボリュームに適用できる前後のフックルール(プリ・ポスト・スクリプト)を設定可能 |
パフォーマンス | △ Ceph Storage Poolsは”repl=3”のみを提供しており、アプリケーションの制約あり | ○ コンテナ単位のレプリケーション設定やioプロファイルの改善に加え、OCSと同じ高可用性(repl=3)環境下でも、優れたパフォーマンスを発揮 |
拡張性や、データの保護機能はPortworxが圧倒的ですね。ライセンス?費用は気になるところですが、本格的にコンテナ運用を考えると、Portworxは非常に優れた選択肢になると思います。
性能面でも、





非常に優れています。
まとめると、以下の感じでしょうか。

今後もアップデートに期待したいとおもいます。