ITインフラの業務効率化を図るTCO削減について、これまで多くの取り組みが行われてきた。例えば、高性能・低価格ストレージの導入や、運用コストを削減するツールの活用などである。
また、最近では各種データ削減効果機能を謳った製品(重複排除、圧縮)も多く登場してきており、データ増加に対して多くのストレージ投資を極力回避する機能を有したストレージも登場してきている。
これからのストレージもTCO削減を考える際のキーワードは「消費電力」と「設置スペース」だと思う。背景として、オールフラッシュストレージが主力となっている昨今、主にユーザの視点はその性能よりは単位ユニットあたりのデータ保管容量にシフトしていくのではなないであろうか?
こうした問題を見ていくと、TCO削減の新しいテーマが「消費電力」と「実効容量」そして「設置スペース」であるという指摘を、理解されるに違いない。
こうしたなか、SWaCという新評価基準を打ち出してみてみた。SWaCとは「Space Watt and Capacity」の略で、単位当たりの消費電力のことだ。
S: Space(ラックユニット数)
Wa:Watt(消費電力)
C: Capacity(実効容量)
ここで、Capacityは、データ削減機能を有するストレージの場合、物理容量以上のデータを格納することが可能となるため、投資対効果に優れた製品を選択することが可能となる。
まとめると、以下のSWaC値でストレージ選定を行うことが今後のデータ増加に伴う最適なストレージ投資検討の一助になると考えます。