AWSの主要サービス一覧

AWSの主要サービス一覧
AWSのサービスを活用するためには、まず主要サービスを理解しておく必要があります。ここでは、AWSの主要サービスとして
- Amazon EC2
- AWS Lambda
- AWS Batch
- AWS Cloud9
- Amazon S3
- Amazon RDS
- Amazon DynamoDB
- Amazon VPC
- Amazon CloudFront
- AWS Route53
の10個を紹介していきます。
AWS公式サイト(https://aws.amazon.com/jp/pricing/)
【コンピューティング】Amazon EC2
Amazon EC2は、クラウド上で動く仮想サーバーを作成することができるサービスです。
一般的にサーバーを利用して開発を行う場合、サーバーを購入して受け取るまでの期間は作業を進めることが難しいですが、Amazon EC2を利用すれば素早くサーバー環境を構築することができます。
またサーバーを運用していくうえで、保存するデータが増えていくとメモリなどを増やす必要がありますが、普通は増設に手間がかかります。
一方でAmazon EC2であれば、画面上の操作だけで簡単にメモリの増設を行うことが可能です。サーバーをスムーズに作成したいのであれば、Amazon EC2は役立つサービスですね。
【コンピューティング】AWS Lambda
AWS Lambdaは、サーバーを用意しなくてもコードを実行することができるサービスです。
通常、Pythonなどプログラミング言語で作成したコードを実行するには、サーバーやプログラミング言語を実行できる環境を整える必要があります。
しかしAWS Lambdaを利用すれば、Webサーバーやデータベースサーバーなどを準備しなくても、コードを作成するだけで実行することが可能です。
サポートされている言語も
- Java
- Python
- Ruby
- PHP
など数多くの言語に対応しています。
サーバーの構築が不要なので、サーバーの保守管理などの手間がかからないというのも魅力ですね。
【コンピューティング】AWS Batch
AWS Batchはバッチ処理を実行できるサービスです。
バッチ処理というのは、複数のプログラムをまとめたうえで、連続して実行する処理方法のことをいいます。
たくさんあるプログラムを1つずつ実行するとかなりの時間がかかりますが、まとめて実行することで効率よく開発を進めていくことが可能です。
また、AWS Batchは時間のかかる処理を行う際にも便利なので、バッチ処理を効率よく行いたい場合はおすすめのサービスです。
【開発者用ツール】AWS Cloud9

開発者用ツール
AWS Cloud9はアプリ開発をする際に利用するツールで、ブラウザ上で使用できるIDE(統合開発環境)です。
IDEは簡単にいうと、システム開発に必要なツールをまとめたもので、デバッガ―やテキストエディタなど必要なツールを簡単に使えるようになっています。
通常はIDEをパソコン内にダウンロードして利用するため、パソコンの容量を圧迫してしまいますが、ブラウザ上で利用できるAWS Cloud9を利用するとそうした心配はありません。
また、ブラウザ上で利用できるので、タブレットやスマートフォンなどを使って作業をすることもできます。
AWS Cloud9は超初心者でAWSを使うときに最初に使うサービスなので、導入を検討してみると良いでしょう。
【ストレージ】Amazon S3
Amazon S3は、AWSでストレージを利用する場合に使うサービスで、セキュリティを高めたうえでデータを保存することができるサービスです。
例えば、ストレージで保存しているデータの暗号化やデータのバックアップ・復元などセキュリティ性を高めることができる機能があります。
企業でストレージサービスを利用する場合、機密情報や個人情報などの流出を懸念する声もあると思いますが、Amazon S3であれば保存するデータのセキュリティ性を高めることが可能です。
【データベース】Amazon RDS
Amazon RDSは、AWSでリレーショナルデータベース(MySQL)などを構築するときに使うサービスです。具体的には、PostgreSQLやOracleなどのデータベースを構築する際に便利なサービスで、低コストでデータベースを運営することができます。
特にAmazon RDSを使えば、物理的なサーバーの構築やメンテナンスなどが不要なので、導入コストはもちろん、運用コストも削減可能です。
また、ストレージの容量の増減も簡単で、マウス操作で可能なので開発現場の関係で仕様がよく変わるという場合にはおすすめですね。
【データベース】Amazon DynamoDB
Amazon DynamoDBは、NoSQLを構築する際に使うサービスです。
NoSQLというのは、SQL言語を使用しないデータベースで、SQLの知識がなくてもプログラミング言語を扱えれば使うことができます。
Amazon DynamoDBでは、通常自力で行う必要があるデータベースの運用やストレージの増減に伴う管理作業を任せることが可能です。
データベースの管理や設定の手間をかけたくない場合はおすすめのサービスです。
【ネットワーキングとコンテンツ配信】Amazon VPC
Amazon VPCは、クラウド上に作成できる仮想ネットワークサービスで、AWSのサービス同士の通信やAWSと外部の通信に使うことができるサービスです。
具体的には、Amazon EC2やAmazon RDCなどを利用する場合、EC2同士を接続したり、外部のネットワークと接続するときに便利です。
サービス同士を接続したり、外部のネットワークと接続したりするのに便利で、インターネット向けのシステムやオンプレミス向けのシステムに向いているサービスです。
【ネットワーキングとコンテンツ配信】Amazon CloudFront

コンテンツ配信
Amazon CloudFrontは、CDNサービスの1つでHTMLや画像、動画やアプリケーションなど静的・動的なWebコンテンツをスムーズに配信できるサービスです。
CDNサービスとはWebコンテンツを配信するサービスのことですが、配信のスピードや安全性の高さが魅力といえます。
静的・動的なWebコンテンツの配信に対応しているので、世界的にAmazon CloudFrontを利用している企業もたくさんあります。
- Amazon Prime Video
- Huru
など大手企業でも利用されているので、コンテンツ配信のシステムを作成するときにはおすすめです。
【ネットワーキングとコンテンツ配信】AWS Route53
AWS Route53は、WebサイトやWebサービスを公開するときに必須となるIPアドレスとドメインの関連付けができるDNSサービスです。
AWS Route53は、WordPressなどのWebサイトやWebサービスを作成する際に便利なサービスで、ドメインの登録やIPアドレスとの紐づけを簡単に行えます。
また、アクセス場所や混雑状況に合わせて最適な場所で接続できるトラフィックフローの定義や、URLがアクセスできるかどうかチェックできるヘルスチェック機能もあります。
WebサイトやWebサービスを作成・運営する場合には、導入を検討してみると良いでしょう。
更に詳細を確認するには?
そんなときには、Amazon公式でまとめられているAWSのサービスごとの資料を確認すると良いでしょう。
Amazonの公式サイトでは、SlideShare・PDF・YouTubeに分けて資料が閲覧できるようになっているので、ぜひ確認してみてください。
Amazon公式サイト(https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/)
AWSの使い方を確認したら、実践編としてチュートリアルを実行してみましょう。
Web上で「サービス名 チュートリアル」で検索すると、チュートリアル情報が出てくるのでそれを参考にしながら実際に使ってみてください。
またQiita(https://qiita.com/)というエンジニア向けの情報共有サイトで「サービス名 使い方」と検索すると、記事の内容が出てきますので、その内容を参考にチュートリアルを実行すると良いでしょう。