AWS、Apple M1チップ対応の「EC2 M1 Macインスタンス」登場。相変わらず市販のMac miniをそのままラックに組み込み。AWS re:Invent 2021

Amazon Web Services(AWS)は、AppleのM1プロセッサを搭載したMacインスタンスを利用できる新サービス「Amazon EC2 M1 Macインスタンス」を、開催中のイベント「AWS re:Invent 2021」で発表しました。本日から利用可能です。

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AWSは1年前のAWS re:Invent 2020で、インテルプロセッサを利用したMacインスタンスが利用可能な「Amazon EC2 Macインスタンス」を発表してます。

このとき同社はMacインスタンスを実現する仕組みとして、市販のMac miniをそのままラックに組み込んで、Thunderbolt経由で同社のクラウド基盤システムである「Nitro System」コントローラに接続する様子を公開しています。

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参考:AWS、Macインスタンスの仕組みを説明。市販のMac miniをそのままラックに組み込みThunderbolt経由でストレージやネットワークへ接続。AWS re:Invent 2020

今回登場した「Amazon EC2 M1 Macインスタンス」は同じ仕組みを採用。ラックに組み込まれるハードウェアがM1プロセッサを搭載したMac miniに変わったことになります(よく見ると、今回使われた写真が昨年と同じですね)。

これにより仮想化ハイパーバイザなどを用いず、性能のオーバーヘッドがないベアメタルサーバとしてM1 Macインスタンスが提供されます。

利用可能なM1 Mac miniのスペックは8CPUコア、8GPUコア、16GBメモリ、16コアApple Neural Engine。これがThunderbold経由で10GbpsのVPCネットワークと8GB EBSストレージに接続されています。