インテル、オープンな命令セットを推進する「RISC-V 」に最高位メンバーとして加盟。RISC-VベースのFPGAチップも提供開始など、RISC-Vへのコミットを明確に

プロセッサのオープンな命令セットを推進する団体「RISC-V International」は、同団体の最高位メンバーであるプレミアメンバーシップとして米インテルが加盟することを発表しました。

これに伴い、Intel FoundryのバイスプレジデントBob Brennan氏がRISC-VのBoard of Directors(取締役会)および技術的な方向性を決めるテクニカルステアリングコミッティの一員となります。

インテルはRISC-V(リスク・ファイブ)へのコミットメントを明確に打ち出したことになります。

RISC-Vへのコミットを明確にしたインテル

RISC-Vはカリフォルニア大学バークレイ校のコンピュータサイエンス科が開始したプロジェクトです。創立メンバーにはRISCプロセッサの基礎を築いた計算機科学者のデイビッド・パターソン博士らがおり、当初は教育に使うための命令セットとして作成されました。

現在ではRISV-V Internationalの下で、オープンかつ無料で使えるプロセッサの命令セットとしてライセンスされています。

RISC-Vはシンプルな命令セットで電力効率の高いプロセッサを実現可能な点が特徴とされており、そしてその特徴からRISC-VをArmの競合とみる向きもあります。

RISC-V InternatilnalにはGoogle、NVIDIA、Qualcomm、Samsung、IBM、Micron、Mellanoxなどを含む100社以上の企業が参加。

2018年、ウェスタンデジタルが同社のストレージ製品などに組み込まれるコントローラなどのプロセッサとしてRISC-Vを採用することを表明するなど、商業用途での利用も進み始めています。

参考:Western Digital、オープンな命令セットの「RISC-V」で、自社製品ほぼすべての組み込み用プロセッサを置き換えていくと表明

すでにインテルも昨年、RISC-Vを採用したFPGAチップである「Nios V/mプロセッサー」の提供を開始するなど、具体的な関与を強めているところです。

AppleがMacのプロセッサをインテルからArmベースへ移行し、インテルのプロセッサを上回る性能をたたき出しているとされ、AWSもArmベースのプロセッサを自社開発してインテルプロセッサよりも低価格で提供するなど、これまでプロセッサの世界で一強とされてきたインテルは、主にArmベースのプロセッサによってその市場を脅かされています。

RISC-Vへのコミットは、こうした状況下でインテルにとってArmと戦うための武器の選択肢を増やしておく意味があるのではないでしょうか。