オラクル、MongoDB互換API「Oracle Database API for MongoDB」をAutonomous JSON Databaseで提供開始

オラクルは、MongoDB互換APIである「Oracle Database API for MongoDB」を、Oracle Cloudで提供しているAutonomous JSON Databaseで提供開始したと発表しました。

これによりMongoDB対応のアプリケーションやツールがAutonomous JSON Databaseでも使えるようになります。

MongoDBは、NoSQLデータベースが備える高いスケーラビリティと、JSON形式のデータを格納可能なことで、リレーショナルデータベースのように事前にきちんとしたスキーマを定義する必要がなく、柔軟な形式のデータを保存できることを特徴としています。

モバイルアプリケーションのバックエンドデータベースなどとして、海外で特に人気のデータベースです。

MongoDB純正のマネージドなクラウドデータベースとしてMongoDB Atlasが提供されているほか、AWSはMongoDB互換のAmazon DocumentDBを提供しており、Microsoft AzureもMongoDBと互換APIを実現するAzure Cosmos DB for MongoDBを提供しています。これら大手クラウドベンダによるMongoDB互換データベースの存在もMongoDBの人気があることを示しています。

参考:MongoDB AtlasがAWS/Azure/GCPにまたがるマルチクラウドクラスタ構成をマネージドサービスでサポート。特定のクラウドが全部落ちても影響しない運用が可能に

今回、MongoDB互換APIを提供するOracle Autonomous JSON Databaseも、こうしたMongoDB対抗としてオラクルが2020年に投入したデータベースです。

今回MongoDB互換APIが搭載されたことで、ようやく本格的にこれら競合データベースと戦う準備ができたといえるでしょう。

JSONデータベースに対してSQLクエリも可能

Oracle Autonomous JSON Databaseは、Oracle Cloud上のAutonomous Databaseシリーズの1つです。Autonomousシリーズはほかに、トランザクション処理向けの「Oracle Autonomous Transaction Processing」と、データウェアハウス向けの「Oracle Autonomous Data Warehouse」があります。

データベース自身が自律的にプロビジョニングやチューニング、バックアップ、セキュリティパッチ適応、自動復旧などを行う仕組みを備えており、スケーラブルで高い性能を維持しつつ、人間の手が介在しない分セキュアで高可用性を実現するといった特長を備えています。

Oracle Autonomous JSON Databaseもその特長を引き継いでおり、99.995%の可用性とACIDに対応した高性能なトランザクション機能を搭載。

通常のJSON形式のデータはもちろん、バイナリ形式のJSONファイルも最大32MBまで保存可能。

JSONデータベースへのアクセスは、主要なプログラミング言語に対応したドライバからの呼び出しのほか、RESTful API、コマンドラインインターフェイスにも対応。

またSQLを用いたクエリの実行にも対応しています。

今回ここにMongoDB互換APIが加わったことになります。

Oracle Autonomous JSON Databaseは、すでにOracle Databaseを使い慣れていて、MongoDBのアプリも使いたいユーザーやSQLなどによるクエリと組み合わせてMongoDBのツールも使いたいユーザーなどに今後アピールしていくことになるのではないでしょうか。