VMwareがBroadcomに買収されると正式に発表、約8兆円で

VMwareとBroadcomは、VMwareがBroadcomによって買収されることを正式に発表しました(VMwareの発表Braodcomの発表)。

BroadcomはVMwareの発行済株式すべてを現金と株式による取引で取得。買収価格は約610億ドル(1ドル130円換算で7兆9300億円)。また、VMwareの純負債80億ドルも引き受ける予定とのこと。

両社による買収交渉は数日前から複数の報道機関が報じていました。

参考:VMwareの買収に向けて半導体メーカーのブロードコムが交渉中との報道

Broadcomのソフトウェア部門は「VMware」ブランドに

ブロードコムはサーバやストレージ、ネットワーク機器、スマートフォンなどさまざまな機器向けに、ネットワーク機能を実現するための半導体チップなどを提供する大手ベンダとして知られていました。2016年にはファイバーチャネルスイッチベンダ大手のブロケードを買収し、半導体分野での拡大を加速します。

2017年にはクアルコムの買収を提案すると発表しましたが、この買収には失敗。

その後、拡大路線はソフトウェア分野へと移り、2018年にはCAテクノロジーズ、2019年にはシマンテックのセキュリティ事業買収を発表しました。

一方のVMwareは、約1年前の2021年4月にデル・テクノロジーズ傘下からスピンアウトし、現在は独立した企業となっていました。

BroadcomはVMwareの買収が完了し次第、同社のソフトウェアグループを「VMware」にリブランドし、既存のインフラやセキュリティ関連のソフトウェア製品はVMwareの製品群に再編成すると発表しています。

買収に当たり、Broadcomのプレジデント&CEOであるHock Tan氏は以下のようにコメントしています。

Building upon our proven track record of successful M&A, this transaction combines our leading semiconductor and infrastructure software businesses with an iconic pioneer and innovator in enterprise software as we reimagine what we can deliver to customers as a leading infrastructure technology company.

M&Aに成功してきた実績に基づくこの取引は、主要な半導体およびインフラストラクチャ向けソフトウェアビジネスと、エンタープライズソフトウェアの象徴的なパイオニアおよびイノベーターを組み合わせることで、大手インフラストラクチャテクノロジー企業としての私たちがお客様に提供できるものを再定義することになるでしょう。

一方、VMware CEOのRaghu Raghuram氏は以下のようにコメントしています。

Combining our assets and talented team with Broadcom’s existing enterprise software portfolio, all housed under the VMware brand, creates a remarkable enterprise software player. Collectively, we will deliver even more choice, value and innovation to customers, enabling them to thrive in this increasingly complex multi-cloud era.

当社の資産と優秀なチーム、そしてBroadcomの既存のエンタープライズ ソフトウェア製品群、これはVMwareブランドで提供されますが、これらを組み合わせることで、卓越したエンタープライズ向けのソフトウェアプレーヤーが誕生します。私たちは、より多くの選択肢、価値、イノベーションをお客様に提供し、このますます複雑化するマルチクラウド時代においてお客様が成功できるよう、力を合わせていきます。

今回のVMwareの買収により、Broadcomはソフトウェア分野やクラウド分野においても影響力のあるプレイヤーになるといえそうです。