マイクロソフト、ArmネイティブなVSCode、.NET、WSLなど投入へ。Python、Node.jsなどのArm対応も進行中。Microsoft Build 2022

マイクロソフトは現在開催中の開発者向けイベント「Microsoft Build 2022」で、Arm64ネイティブなVisual Studio Codeや.NET、Windows Subsystem for Linuxなどを投入することを明らかにしました

投入予定として発表されたのは以下のソフトウェアです。

  • フル機能のVisual Studio 2022
  • Visual Studio Code
  • Visual C++
  • .NET 6
  • 旧.NET Framework
  • Windows Terminal
  • Windows Subsystem for Linux
  • Windows Subsystem for Android
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以下のオープンソースについてもArm64ネイティブ化の作業をしているとのこと。

  • OpenJDK
  • Python
  • LLVM
  • Node.js
  • Git

Arm版のWindowsは2017年に発表されていましたが、これまで十分な製品展開やエコシステムの展開は事実上行われてこなかったといえます。

しかし今年に入ってLenovoが最新のSnapdragonである「Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載し、5Gにも対応したWindowsマシン「ThinkPad X13s Gen 1」を発表。Armプロセッサを搭載した本格的なPCが登場しはじめました。

figLenovoが発表したThinkPad X13s Gen 1

マイクロソフトによるArmネイティブ対応開発ツール群の投入は、こうした動きに合わせたものといえそうです。

最新のSnapdragonプラットフォーム搭載デバイス「Project Volterra」

マイクロソフトは同時に、最新のSnapdragonプラットフォームを搭載した「Project Volterra」を開発者向けのハードウェアプラットフォームとして発表しました。

fig中央に重ねられたデバイスが「Project Volterra」

Project Volterraには機械学習やAIの処理のためのプロセッサとしてクアルコムのNeural Processing Unit(NPU)が搭載されています。

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マイクロソフトは将来的には、ほとんどの機器にNPUが搭載されることを予想しており、NPUを利用することで、フェイストラッキングや音声認識やノイズ削除などの機械学習処理は非常に高速かつ低消費電力で実現できるようになるとしています。

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Project Volterraは開発者がこうした機能を活用できるように支援することを目的としているとのことです。

Project Volterraは今年後半に提供が開始される予定です。