Google Cloud、Google Distributed Cloudにオンプレミス用の「Anthos on-premises」を「GDC Virtual」として統合

Google Cloudは、これまで同社のハイブリッドクラウド戦略を実現する製品としてオンプレミス用に提供してきた「Anthos on-premises」の製品名を「Google Distributed Cloud Virtual」(GDC Virtual)に変更し、Google Distributed Cloudブランド傘下の製品として位置づけ直すことを明らかにしました

Anthosは、Google Cloud上でKubernetesのマネージドサービスであるGoogle Kubernetes Engineを基盤とし、その上にIstioベースのサービスメッシュや各種管理ツールなどを統合した企業向けのプラットフォームです。

参考:[速報]Google、新サービス「Anthos」公開。Kubernetesをベースにオンプレミスやマルチクラウドを実現するプラットフォーム。Google Cloud Next ’19

その後、オンプレミス用のAnthos on-premisesも発表されます。これはVMware vSphere環境およびベアメタル環境もサポートするソフトウェアソリューションで、Google Cloud上のAnthosと連携することでハイブリッドクラウドを実現します。

さらにAWSとMicrosoft Azureに対応するAnthosも発表されたことで、AnthosはGoogle Cloudにおけるハイブリッドクラウド/マルチクラウドを実現するプラットフォームとなりました。

参考:Google AnthosがMicrosoft Azureに正式対応。これでGoogle、AWS、Azureを連携させたマルチクラウドでのKubernetesやCloud Runなどの統合運用などが可能に

Google Distributed Cloudの発表

そうした中でGoogle Cloudは昨年(2021年)10月にAnthosを基盤とした新たな製品群となるGoogle Distributed Cloudを発表します。

参考:[速報]Google Distributed Cloud発表。Google Cloudの機能をオンプレミスやエッジロケーションに拡大。Google Cloud Next ’21

Google Distributed Cloudには「Google Distributed Cloud Hosted」と「Google Distributed Cloud Edge」の2つから構成されます。

Google Distributed Cloud Hostedは、Google Cloudのパートナーによりハードウェアとソフトウェアを組み合わせたソリューションとして提供されるオンミレス用のプラットフォームです。

Athos on-premisesとの違いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによるソリューションであることと、Google Cloudとの常時接続を必要としない点が特徴としてあげられます。

用途としては、ネットワークを通じてパブリッククラウドへ送信したくないセンシティブなデータをローカルで処理することが想定されています。

一方のGoogle Distributed Cloud Edgeは、テレコム企業やGoogle Cloudのネットワークのエッジロケーションに配置され、ワークロードを顧客の近くで提供することによる小さなレイテンシなど、新たなエッジ向けのサービス実現が想定されています。

Anthos on-premisesはGDC Virtualへ

このGoogle Distributed Cloudの3つ目のソリューションとして新たに位置づけられるのが、Anthos on-premisesから改名されるGoogle Distributed Cloud Virtual(GDC Virtual)です。

Google Cloudのブログ「Anthos on-prem and on bare metal now power Google Distributed Cloud Virtual」によると、機能や価格などに変更はないとのこと。下記は同ブログの一部を引用したものです。

Customers of Anthos on-premises (now known as GDC Virtual) will continue to enjoy the consistent management and developer experience they have come to know and expect, with no changes to current capabilities, pricing structure, or look and feel across user interfaces and will continue to see consistent roadmap additions. For customers just getting to know GDC Virtual, its capabilities will round out our GDC Edge and Hosted offerings which are designed to accelerate your cloud transformation.

オンプレミス版Anthos(現在のGDC Virtual)のお客様は、現在の機能、価格体系、ユーザーインターフェースのルック&フィールに変更はなく、引き続き一貫した管理・開発体験を利用できますし、ロードマップも継続します。GDC Virtualは、GDC EdgeとGDC Hostedの機能を補完するもので、クラウドへの移行を加速させるよう設計された製品です。

これによりGoogle Distributed Cloudのブランドではパブリッククラウド、エッジ、そしてとオンプレミスの連携による、いわゆるハイブリッドクラウドの実現。AnthosブランドはGoogle CloudとAWS、Azureの連携による、いわゆるマルチクラウドの実現へとまとめられたように見えます。