Google Cloudは、Arm Neoverse N1コアを搭載したAmpere Altraプロセッサベースの仮想マシンやKubernetesのノードの提供を、Google Compute EngineやGoogle Kubernetes Engineでプレビュー版として開始すると発表しました。
今回Google Cloudでは、Ampere Altraプロセッサベースの仮想マシンとして「Tau T2A」インスタンスを提供します。同インスタンスはVMあたり最大48のvCPUと、vCPUあたり4GBのメモリを搭載。最大32 Gbpsのネットワーク帯域幅とネットワーク接続ストレージが利用可能。
Google Compute Engine以外にも、Google Kubernetes EngineやBatch、DataflowなどでもこのArmベースのワークロードが利用可能になっています。
同社はArmベースの仮想マシンは、Webサーバ、コンテナ型マイクロサービス、データロギング処理、メディアトランスコーディング、Javaアプリケーションなどのスケールアウトワークロードに適していると説明しています。
主要なクラウドすべてでArmプロセッサが利用可能に
クラウドでのArmプロセッサの採用は、AWSでは独自開発したGravitonプロセッサで開始しており、Microsoft Azureも今年(2022年)4月にArmベースのAmpere Altraプロセッサの採用を発表しています。
今回、GoogleがArmプロセッサを採用したことで、主要な3大クラウドがすべてArmプロセッサを採用したことになります。
ちなみにMicrosoft AzureとGoogle Cloudで採用したAltraプロセッサの開発元であるAmpere Computingはオラクルが出資しているプロセッサベンダであり、その関係もあってOracle Cloudでも2021年からArmベースのプロセッサとしてAmpere Altraプロセッサを採用し、仮想マシンを提供しています。