マイクロソフトは、仮想コアに対応したWindows Serverのライセンス規約変更などを始めとする、クラウドやホスティングにより柔軟に対応するWindowsとWindows Serverなどに関するライセンス規約の変更について明らかにしました。
今回の規約の変更は、ユーザーが保持するライセンスを容易にクラウドやホスティングへ持ち込むことや、クラウドやホスティングのサービスプロバイダが、顧客が望む製品のライセンスをより効率的かつ安価に提供できるようにするなど、クラウドやホスティングに対してより柔軟なライセンスにすることが主眼となっています。10月1日から有効になる予定です。
下記はマイクロソフトのブログに投稿された記事「New licensing benefits make bringing workloads and licenses to partners’ clouds easier」を執筆したNicole Denzen氏自身によるツイート。
ブログの内容を基に変更されるポイントをまとめてみました。
- 現在、Windows Serverのライセンスは物理コアのみを基準にしているが、新たに仮想コアにも対応する。
- ユーザーのソフトウェアアシュアランスもしくはサブスクリプションのライセンスは、あらゆるアウトソース先のインフラにインストールし利用可能にする。
- Microsoft 365 F3、Microsoft 365 E3、Microsoft 365 E5のユーザーは手元のローカルPCにWindowsを残したまま、仮想化されたWindowsも利用可能になる。
- Cloud Solution Provider (CSP)のパートナーは、Windows Server、Remote Desktop Services (RDS)、SQL Serverなどさまざまな製品の長期(3年)ライセンスを提供できるようになる。
正確なところはぜひ原文と今後明らかになる正確なライセンス条項を確認いただきたいのですが、今回の変更の狙いはオンプレミスとクラウドやホスティング環境とをシームレスに扱える方向で行われていることが読み取れるのではないでしょうか。
特にWindows Serverにおける仮想コアの対応は、多くのサービスプロバイダにとって嬉しい知らせのはずです。
今年の4月にはWindows 365 BootやWindows 365 Offlineなど、物理PCとクラウドPCをシームレスに扱えるような技術も発表しており、そうしたハイブリッドな環境を睨んでの変更であるように思います。