米セールスフォースは、9月20日から9月22日まで米サンフランシスコで開催した年次イベントDreamforce ’22において、新機能「Salesforce Genie」を発表しました。
Salesforce GenieはSalesforceのプラットフォームにリアルタイム機能をもたらし、Salesforceのデータ分析やパーソナライズがリアルタイムに実行できるようになります。
Salesforce Genieの「Genie」は、魔神や精霊を意味する英語です。画像右のウサギがSalesforce Genieのキャラクターのようです。
Salesforce Genieは特定の機能ではなく、いわば同社のプラットフォームが新しくリアルタイム処理能力を備えたというものです。
Dreamforceの基調講演でSalesforce Genieの発表を行った米セールスフォース共同CEOのBret Taylor氏は「20年以上前に(共同創業者の)パーカーがこのステージに立ったとき以来の最大の変化になるだろうと考えている」(I think this might be the most significant shift to the salesforce platform since Parker was on stage over 20 years ago.)と、そのインパクトの大きさを表現しました。
これにより、さまざまなデータソースと接続して一元化したデータに対してリアルタイムでイベントドリブンな処理が可能になり、その上のさまざまなアプリケーションでリアルタイム処理が可能になります。

例えばプラットフォームに内蔵された機械学習機能であるEinstein AIはミリ秒単位でパーソナライズ処理を実現するようになり、ワークフロー機能を提供するFlow Automationはイベントに対してリアルタイムに反応するようになります。他のアプリケーションに対しても同様にプラットフォーム上でリアルタイム処理が提供され、あるいはリアルタイムに反応するアプリケーションを構築することができるようになります。

この機能を利用してSalesforceでダッシュボードを作成すると、キャンペーンの状況をリアルタイムに表示するダッシュボードが実現。

Tableauでは例えばセキュリティ関連の情報を集約してリアルタイムに表示することも可能。

そのほかさまざまな応用例が考えられます。

基調講演の終盤では、会長兼CEOのマーク・ベニオフ氏もSalesforce Genieのマスコットに似せたウサギのミミを付けてアピールしていました。
