Linux OSのUbuntuなどを提供しているCanonicalは、Ubuntuに対して10年間のメンテナンスの提供を約束する新サービス「Ubuntu Pro」を発表しました。
Ubuntu Proはサーバ向けとデスクトップ向けを含むすべてのUbuntuのディストリビューションに対応するのに加えて、Apache Tomcat, Apache Zookeeper, Docker, Drupal, Nagios, Node.js, phpMyAdmin, Puppet, WordPressなどの主要なLinuxアプリケーションもメンテナンスの対象として含まれています。
また個人には最大で5台のマシンまでUbuntu Proが無料で提供されることも発表されました。
Canonicalは2019年にAWS専用のUbuntu Proである「Ubuntu Pro for AWS」の提供を開始し、2020年には「Ubuntu Pro on Azure」を、2021年には「Ubuntu Pro on Googl Cloud」を順次提供してきました。
今回発表されたUbuntu Proは、これらを汎用のサーバ環境とデスクトップ環境に広げたものといえるでしょう。
ゼロデイ攻撃への対応、カーネルライブパッチの提供も
Ubuntu Proは前述のUbuntuと主要なアプリケーションに対する10年間のセキュリティパッチなどによるメンテナンスを提供するのに加えて、ゼロデイ攻撃に対する脆弱性への24時間以内の対応、カーネルライブパッチなども提供します。
またオプションとして10年以上のサポートも提供するとのこと。
Ubuntu Proは現在パブリックベータとなっています。