マイクロソフトはMicrosoft Azure上でSAN(Storage Area Network)をマネージドサービスで提供する新サービス「Azure Elastic SAN」のプレビューリリースを発表しました。

オンプレミスでは、ミッションクリティカルなアプリケーション用のストレージとして低レイテンシで高いIOPS性能を備えたSANを用いたストレージが活用される例は珍しくありませんでした。
しかしMicrosoft Azureを含むほとんどのクラウドで、ストレージとして提供されるのはDAS(Direct Attached Storage)やNFS、あるいはオブジェクトストレージです。SANを前提としたミッションクリティカルなアプリケーションのオンプレミスからクラウド移行には、ここに課題がありました。
今回発表されたAzure Elastic SANは、このSANをマネージドサービスで提供します。

Azure Elastic SANはオンプレミスのSANと同様にiSCSIでアクセスでき、最大で200万IOPS、3万2000MB/sのスループットを提供します。
さらにリージョン内の3つのゾーンで同期レプリケーションを行い、特定のゾーン障害があってもデータの高可用性と耐久性を提供する構成も可能になっています。