Googleのモバイル向けNoSQL「Firestore」が秒間1万回の書き込み制限を撤廃、事実上無制限のスケーラビリティを提供。

Googleは10月18日に米ニューヨークでモバイル向けのバックエンドサービスであるFirebaseにフォーカスしたイベント「Firebase Summit 2022」を開催しました。

GoogleはこのFirebase Summitで、Firebaseの機能の1つとして提供されるNoSQLデータベースであるFirestoreに存在していた秒間1万回までの書き込み制限を撤廃し、事実上無制限のスケーラビリティをFirestoreで提供すると発表しました

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FirestoreはFirebaseの機能の1つとして提供されるドキュメントストア型のNoSQLデータベースです。

Firestoreには、モバイルデバイス上のローカルデータベースとクラウド上のFirestoreデータベースをリアルタイムで同期する機能があります。

このリアルタイム同期において、Firestore内部で扱われる変更ログの処理がこれまで1台のサーバで行われていたために、データベースあたりの1秒間の最大書き込み回数は1万回までと制限されていました。

今回、この変更ログの処理が複数サーバで可能になりスケーラブルとなったため、秒間1万回の書き込み制限が撤廃され、上限はなくなりました

これにより開発者は処理上限を気にすることなくアプリケーションを開発することが可能になっています。

この制限撤廃はこれまでのFirebaseと完全に互換性が保たれているため、アプリケーションを書き換える必要はないとのことです。