FungibleのDPUは、ストレージやネットワークへのアクセス処理などを高速に行う機能を備えています。
クラウドを構成するサーバにこのDPUを組み込むことで、サーバはストレージやネットワークに関わる処理をDPUにオフロードできます。
これによりサーバの能力のほぼ全てをユーザーのワークロード処理に割くことが出来るためサーバの利用効率が向上すると同時に、データセンター内において高速で高効率なストレージやネットワークの実現を可能にするのです。
Azure Core担当バイスプレジデントのGirish Bablani氏はこの買収発表の中で、買収後のFungibleチームが同社のデータセンター基盤のエンジニアリングチームに参加すると表明しており、DPUによるネットワークやハードウェアソリューションの進歩によるデータセンターの強化に注力していくと説明しています。
クラウドにおいて専用チップの採用が広まる
AWSは、遅くとも今から10年前の2013年にはクラウド基盤のためにサーバからネットワーク機能などのオフロードを行う「Nitro System」を開発しており、2015年にASICチップベンダのAnnapurna labsを買収して自社で専用のチップの開発を行っています。